私たちの技術
透かしの高い技術
私たちは大正時代創業より、長い年月をかけ多くの製作実績により、高い品質管理と技術力を身に着けて参りました。
透かしに関しては、特に高い技術を評価されています。
また、高い透かしの技術を使い様々な製品の試作・開発を手掛けて参りました。
全国3社のみの株券を発行
透かしの技術を活かし、様々な商品開発を試行錯誤してまいりました。
その中でも透かしの技術を応用したホログラムを入れた株券の発行は全国で3社のみで行っており、小畑製紙所もそのうちの一つでした。
ホログラムを入れた株券は高い技術を必要とするため、不正に複製されることを防ぐのに、特に有効な手段でした。
条例で廃止されるまでの10年程の長い期間、ご愛顧頂いておりました。
様々な製品開発
世間で株券の発行が終わりの兆しを見せるころ、いち早く株券の終わりを見越し、新たな製品開発を手がけ出しました。
透かしの高い技術を用いた製品を2つ製作いたしました。
企業や自治体向けに、機密文書等の紙の中にICチップを埋め込みを行い、順番の入れ替えや、抜き取られたり等が200枚ほど重なっている状態でも一瞬でわかるという製品を作りました。
また、一般の方向けに糸状にした色のついた和紙を点線状に見えるように、ホログラムの技術を応用したメッセージカードの作成も行いました。
また、現在の主力商品である卒業証書や各種証明書にも透かしの技術を利用しております。
和紙本来のちからと掛け合わせる
和紙本来の調湿効果と漆喰塗料の抗菌・抗ウイルス機能、消臭・調湿機能を掛け合わせた「銀雪」という商品を作りました。
壁紙やマスクケース、靴の消臭剤等、これからも用途は広がっていきます。
思い出を後世に
現在は、500年~1000年保つ耐久紙の開発をしております。
長年の劣化を再現する為、12日の間、24時間湿度90℃湿度50%を保つ事の出来る機械に入れて、耐久テストを行います。
入れる前と入れた後で、pH度、引張強度、ひっさき強度、白色度にどれくらいの変化が出るかによって、紙の耐久度を測っております。
こちらが完成すれば、博物館にある植物標本の紙や昆虫採集の札等、劣化しやすい後世に残したいものたちを変わらぬ姿で残すことが出来るようになり、また、劣化を心配される美術工芸品の複製を耐久紙で行うことが出来れば、永く多くの方が楽しむことが可能です。